BIG BROTHER IS WATCHING YOU

今年で学生ブランドなくなります。カナダにいるけどあまりカナダの話はしません

本と育った幸せな子供の話

 

 

本が好きです

 

なぜどのように本が好きなのかは人の数だけあるけれど、私の場合は幼少期にまで遡るので少しまとめてみようと思いました。

 

それから、私の子供時代はどこに出しても恥ずかしくない幸せなものなので、本と私の話をしていても家族の自慢話に帰着します。

ティッシュを携えてパソコンに向かおうかな

 

 

週末に行った図書館

私の両親は基本週末家にいてくれて、私たち兄弟は毎週家族で遊ぶのが当然というとてもとても幸せな幼少期を過ごした。

自転車公園か、浮雲公園か、動物園か、映画か、プラネタリウムか、図書館か、ピクニックか、クッキー作りか、、

たまに遠出をしたり買い物をしたり。

 

土曜の朝、朝食をとりながら家族で頭を突き合わせて今日は何をしようかと考える時間が好きだった。

やばい、思い出したら幸せすぎて泣きそうだ

 

ともかく、家族でのお出かけ先のオプションに図書館はいつも当然含まれていたということだ。

家族で図書館に行って、各々が好きに時間を過ごしつつ借りたい本を見つけてきて、ほくほくした気持ちで帰路につく。

 

母と一緒に初めて図書館カードを作ったのは確か小学3年生の頃だった

 

 

公文式

小学生の頃、公文に通っていた。

すごいんですよあの教材。回し者ではありません

 

国語の教材で、膨大な量の作品を扱っているのだが、切り取ってくる部分が絶妙。10枚のプリントに一作品の一部を取り上げている場合もあれば、5枚に一作品、果ては1枚に一作品の場合もある。問題を解くにはきちんと読まなければならないので、そんな短い文章でもなんだかその作品や続きが気になってしまうのだ。

しかもすごいのが、教材に取り上げられている本が教室に置いてあって借りることができる。もちろん全ての本ではないし、教室によっては本の貸し出しをしていない所もあると思うが、私の通っていた教室ではできた。

 

伊達に

くもーんいっくもん

 と言っているわけではない。

 

公文式のおかげで、小学生低学年の頃に強制的ではなく(難しすぎる教材を充てがわれることはなかったので苦でなかった)文字や本を読む環境があったので、活字や読書に対する抵抗は芽生えなかった。

 

 

読み聞かせ

私の家庭では、私たち兄弟が物心つく以前より本を読み聞かせてくれていたらしい。

私が父の膝に乗り、同じ絵本を何度も何度もせがみ、そのまま寝付くこともしばしばだったとか。母は読み聞かせがうまく、小学生の頃に母が読み聞かせボランティアで来校するのは少し恥ずかしくも誇らしかった。

 

絵本以外にも様々な本を読んでくれた。

私たち兄弟が小学生になると、父はハードカバーの名作シリーズを買ってきた。トムソーヤーの冒険や十五少年漂流記などを読んでくれた記憶がある。

 

物心つく前から本を身近にしてくれた両親

 

 

血筋

父方の祖父と父が無類の本好きだ。

 

父方の祖父の本棚には、希少価値のばちばちありそうな古本や難しそうで分厚い本が並ぶ。

私が本好きと知って、当時小学生の私を古本市に連れて行ってくれたことがある。コレクターの気がある。

幼少期から本の虜だったようで、読書のしすぎで両親に制限された際も押入れで夜な夜な読んでいたという昔話をしてくれた。私も、中学のテスト期間中に母に読書禁止令を発令されたことがあり、しかもその際隠れて本を読んでいたので、血は抗えないなあと思った。

 

父の本棚には、小説からビジネス書から自己啓発本までが並び、祖父の持つ本よりも手が届きやすい。

ブックオフや本屋で嬉しそうに新しい本を買ってきて読んではブックオフに売りさばくスピードタイプ。たまの大人買いは特に嬉しそう。どうせ売るなら図書館でいいじゃんとよく母に小言を言われている。

数年前の村上春樹ブームは、父親の本棚で発掘した「海辺のカフカ」に始まっている。村上春樹以外にも、浅田次郎や吉村昭など好きな作家が被るので、父と本の話をするのはとても楽しい。同時に、少し追いつけたような気分になれて嬉しい。

最近は自己啓発系に傾倒気味らしくよく貸してくるが、私は正直入れ込んだり最後まで読めたことがない。

 逆に、「虐殺器官」が良すぎて私が押し付けた際、一ヶ月後固定電話の下敷きになっていたことがある。許すまじ。

 

私はというと、気になる本とは図書館で初対面するタイプ。日本を離れていることも大きい。大抵の場合は、一度借りて読み、再読したかったり手元に置きたかったりしたら本屋で購入する。ただ、本屋も大好きで、知らない本をいきなり本屋で買うのは最高の贅沢。

ハマると一気に熱せられるタイプなので、すごい1冊に出会うと、同じ作家やジャンルのものを漁る。「海辺のカフカ」に始まった村上春樹は大方読み、「破獄」で電撃が走ってから吉村昭は5冊一気に読み、「天切り末闇がたり」シリーズを読んだのちは「金ぴか」シリーズに移った。「虐殺器官」のあとはディストピアブームがすごく、フィリップ・K・ディック、レイ・ブラッドベリ、ジョージ・オーウェルあたりを読んできた。

 

3人とも、本の読み方や購入の仕方や好きなジャンルはそこまで似ていないが、活字が好きな人が身近に育つと、無意識のうちにそうなるのかもしれない

 

 

 

 

まとめ

とりあえず今思いつく範囲で私と本を近づけてくれたものを挙げてみた。

週末に行った図書館、公文式、読み聞かせ、血筋。

 

何だか色々と思い出してあたたかい気持ちになった。自分はほんとうに愛に溢れて幸せな子供時代を送った。ありがとう

 

とてもエネルギーに満ち溢れた気持ち、このまま元気にバイトに行ってきます